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french bulldog
by robiwaka
= ロビン、多血症 ① 2010.07.01 =


ロビンを病院に連れて行った。 


ここから先は、記憶のための記録。 



症状 : 

下あご・唇の周辺を、昼夜いとわず痒がり、後ろ足の届く範囲を激しく掻きむしる。
患部の被毛は薄くなり、赤黒く変色。
胸の中心も痒いのか、撫でさすると後ろ足が勝手に激しく動いてしまう。
手足の指間・肉球を、呼吸も忘れるほど音をたててしゃぶる。
いったん始まると15分ほど没頭。 その後しばし呼吸数が増加。 

本犬がいちばん辛いのは言うまでもないが、掻く音&しゃぶる音により主達にも疲労&寝不足が重なる。



診察 ・ 検査 :

症状および食生活を報告。
朝は穀物不使用の某ドライフード。
夜は手作り食。
(目安:肉類100g、芋類30g、玄米おじや30g、豆・豆製品30~40g、他に葉野菜・根菜・きのこ・蒟蒻・海藻類まぜこぜ)

穀類不使用のフードにやや疑問を呈するS先生。 
「現代の犬は雑食傾向で考えていいと思うんだけど・・・」。
確かに、私も確固とした自信があって与えているわけではなく、長めなスパンで試している最中だった。
もともと手指をなめるのがクセになっているロビン。 少しでも改善できれば・・・と手作り&某ドライフードを始めた。
それをわかってくれているからこそ、先生も頭ごなしな否定はしない。
だって「僕にさえ『このフードなら絶対大丈夫!』って言える食事なんてないんですから。」とおっしゃる。
うーーーん、先生のそうゆうトコが好きなんですっ。

さらに先生、つぶやく。
「手作り食を続けてる方も、こういう皮膚疾患が続くと、自信を失ったりするんですよね・・・。
疑問を抱きながら手作りを続けるよりも、その子にベストなドライフードがあるんじゃないかって探したくなる。」
アイタタター! 私の心のレントゲン、いつのまに盗撮したんスか?!^^;

「ひとつの症例を言うと、16歳のコリーちゃんがまったく食事を取らなくなって。
血液検査したら、肝臓の数値がとんでもないことになってる。 これは取らないんじゃなくて取れないんだと。
極端な例だけど、歳のせいで食べなくなったから、ずっと缶詰とウェットフードを与えてたんです。
それでもどんどん食が細くなってついに食べなくなった。
二週間の入院中、ほとんどふかしたお芋さんだけで過ごしました。 完治まで1ヶ月。
今では選り好みもせず、なんでも食べるようになった。 飼い主さんもびっくりしています。
動物性たんぱく質は確かに大事。 でも余分な皮脂は肌に出るし、それ以前に見えない内臓疾患につながる
危険性もあるんじゃなかろうか、って思います。 特にこの犬種は。
ロビンちゃんにもお芋作戦が適用できるかもしれない。 アレルギー疾患の場合にも有効だから。
ロビンちゃんなら一日200gくらいかなぁ。
もしくはポテトしか使っていないフードを試してみるとか。 サンプル用意してみましょうかね。」 と先生。
なるほど、それもいいかもと思った。  
お芋作戦遂行中に、先生と相談しながらよさそうな食事内容を模索する時間も稼げるし。 

しばし考える・・・・・。
たいていの皮膚疾患なら、一週間分の抗生剤&塗付薬&シャンプーの頻度UP(プラス時により注射)で
改善してしまうのだが(もちろんその後も次シーズンまではほとんど問題なく過ごせる)ここで先生、立ち上がった。

「血液検査、してみましょっか。」

待ってましたよ、そのひと言を。
ただね、イヤな予感がしますよ。 S先生がこんなに早い段階で「検査」って持ち出すくらいだから。
やっかいなモンかもしれないよ。




さっそく血液採取。 ところが・・・・・・

採った血液が濃い。 濃いのだよ。 プレパラートに落とした時点で先生が、「あれれ???濃いな?」と。
プレパラートにスムーズに伸ばせない。 乾くのが早いのだ。 もしかして血液疾患? ってか心疾患?
「ゴメンねロビンちゃん、もう一回採らせて!」と、一度目よりさらに手早く採取・検査にかける先生。
ロビンはちょっと不満げに、さっきより鼻息ぶぅぶぅ鳴らしてみせた。



「詳細な検査結果は明日以降に」とのことで、診察室を出て精算を待っていたけど、全然声がかからない。
「もしかして・・・・・・このまま帰せない検査結果だったりして・・・」なんて考えていると、また診察室に呼ばれた。



「結果出ちゃいました~。

ちょっとね、血が濃すぎるかも。 

正常値は45くらいなんだけど、ロビンちゃん58あるんですよ。

血中酸素が不足気味と見ていいでしょう。 

『酸素不足ってことは血液が足りないんだ!』 って体が認識して、さらに頑張って血液を作っちゃうから、
また濃くなっちゃうんですよ。 そこまでアタマよくできてないんだよね、カラダは。」 

とのこと。 最後のひとことがおもしろいね。 笑ってる場合じゃないんだけど。

= ロビン、多血症 ① 2010.07.01 =_f0218471_0161920.jpg


ここで伝え忘れていた症状を思い出した私。
「そういえば先生、私たちが帰宅するとひとしきり喜んで飛びついた後、猛ダッシュで部屋のすみに行って
ベッチャベッチャ音たててずーっと自分の手足なめるんですよ。 これってもしかして・・・・・・・・」

すると先生、
「うーん、それは理にかなってる。 濃い血液が興奮にあわせて一気に全身を巡るからと考えていいかも。
よし、このまま心電図取りましょう。 心臓への負担が気になる。 
ロビンちゃんゴメンよー、今日は一気にいろんな経験しちゃうね。 ハイ、頑張ろう!

あ、あとアレルギーの兆候はほとんど見られませんね。 あと、たんぱくが少ない。 足りてないのかも。
お肉の量が多いかな、って疑ったんだけどね。 だからサンプルフードは今のところ必要ないかな。
あと、鉄分の数値が高めだったから、赤身の肉は避けた方が無難かも。」 

ふぅ、アレルギーの心配はほぼ消えたね。 そのかわり、心疾患の可能性が高まったワケだ。 なんとも複雑★


心電図の結果、心拍数・収縮力は特に問題なし。
ただ、結果シートのコメント欄に「左心室肥大の可能性あり」という言葉が印字された。
「うーーーん・・・・・・・認めたくないけど、これは認めなきゃいけないかな。」と先生がつぶやく。

さらに
「レントゲンも今日撮っちゃっていいですか? 時間あります?」と聞かれ、もちろん即承諾。
先生たちこそ、診察終了時間オーバーしているのに、ホントありがとうございます。

右側面からと仰向けを一枚ずつ。 レントゲン室から送られたデータが、診察室のモニターに映し出される。
背骨の形成不全は3年前から把握している。 それも内臓疾患(心疾患)につながる大きな要素だと聞かされていた。


「今のところ、背骨が直接の悪さをしている様子は見られないけど・・・・・・。

やっぱり心臓が少し大きいですね。 肝臓も。 

肝臓は心臓と連動しての影響かな。
この子達の骨格は胸の幅がどうしても狭いから、心臓が大きいとその周りのスペースも狭くなって血流が妨げられる。
結果、皮膚疾患にもつながる。
今、心臓が大きめなのは、濃い血液を頑張って送り出す必要があるからと診ていいと思います。

とにかく、今のロビンちゃんは血の気が多い。」


動揺しながらも、
「あの・・・・・・・それ、ケンカッ早いのと関係ありますか?」と、聞きたい衝動をこらえるのが大変だった・・・★(苦笑)




結果(もしくは経過) :

じゃ、どうして血液が濃くなってしまったのか???

これはハッキリ言って、今日のところはまだわからないのです。
「水分の多い手作り食を一日1食とは言え、食べているのにもかかわらず・・・」と先生もつぶやいていた。

と言うことで、主な症状は「多血症」。


まずは血管拡張剤 と 副腎皮質ホルモン剤(いわゆるステロイド)
内服薬を1週間処方された。
とにかく血液の流れをよくすることが先決。 血栓は避けたいのでね。
かゆみはステロイドで日を追って緩和されることでしょう。 症状が治まって来たら減らすように、とのこと。

あとは患部を清潔に、と言うことでコールタール入りのシャンプー。 これは私の手がヤラレてしまいそうでコワイのだが、
んなことも言ってられんので・・・・・^^;
清潔になった患部にはわが家の常備薬でもある、ビクタス軟膏を塗付。

= ロビン、多血症 ① 2010.07.01 =_f0218471_1465790.jpg


あとは水分をたっぷり取らせること。
大根おろしやスイカをすすめらた。 オシッコの濃度(見た目の色)を目安とする。

投薬中の食生活については、その昔、尿結晶(結石ではない)が出た時に食べていたフードに徐々に切り替えることに。
(ちなみに若はずっとこれを食べている。) 
これに水や大根おろしをたっぷり加えて食べさせよう。

診療明細には、軽くショッキングな言葉が。
= ロビン、多血症 ① 2010.07.01 =_f0218471_2123285.jpg

うーむ。 心肺疾患か。 心配だね・・・。 (軽くシャレてみる・・・)


そしてこちらも軽くショッキング。
= ロビン、多血症 ① 2010.07.01 =_f0218471_2515243.jpg

・・・・・・・保険入っててよかった。 でなかったらさらに+¥8000だ。 

まぁ「 キミ達との愛ある生活 = プライスレス 」 だけどね☆




さて、一週間後はどうなっているだろうか。

さらに突っ込んだ検査が必要になるかもしれない。

「瀉血(血液を抜き、濃度を低くする治療)が必要になるかも」とも言われた。

濃くなった血液を排出するために、鼻血や血便が出る可能性があるとも言われた。
その時はすぐに連れて来るように、とのこと。




今回の診察・検査でいちばん縮み上がったのは、「血栓」と言う言葉。

あまりの高温多湿に、今週はぶっちゃけ一度も散歩はしていなかったのだ。
「血栓」の可能性があったのかと思うと、この選択は正解だったのかも。
まぁ「すぐに『命どうこう』言う症状ではないよ」と、先生はおっしゃっていたが。
特に散歩も止められているワケではないしね。



とにかく不快なかゆみができるだけ早く治まることを目標に、
一週間を乗り切ろう。





気負わず焦らず、頑張り過ぎない程度に頑張ろうぜ。




なっ、ロビン。
= ロビン、多血症 ① 2010.07.01 =_f0218471_2202757.jpg







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by robiwaka | 2010-07-02 03:29 | 子ブタの医食住
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